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さくらんぼ計算に批判続出!? 子どもも親も混乱。どう解決すれば?

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時代が変わるにつれて学校教育も変わっていますが、「さくらんぼ計算」への批判が続出しているようです。

10年前くらいから導入された小学一年生向けの算数の教え方なんですが、頭の中で普通に計算すればいいのに、子どもにとって余計にわかりにくいと、一部の親世代が反発。

反対に、いや、この方が入門者にはいいのだという声もあって混乱するのですが、さて、この問題、どんな風に考えて、解決していけばよいのでしょうか?

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さくらんぼ計算ってどんなもの?

「さくらんぼ計算」というのは、今の親世代にとっては、まったく見知らぬもの。

なぜならば、TOSSという、教師の教育技術についての指導法を提唱するグループが考案し、10年ほど前に導入したばかりのものだからなんですね。

例えば、「9+3=?」という問題があるとします。

簡単な式なので、一般的には「12」と、頭の中ですっと答えが出るものです。

それが暗記によるものなのか、脳でなんらかのプロセスを経て、導き出されるものなのか、それは人それぞれでしょう。

しかし、これを「さくらんぼ計算」で解く際には、こちらの図のように、3の下に、さくらんぼのように、ふたつの数字がぶらさがった形を作るのです。

10を超えて、二桁になるときに使われるものなのですが、まずは9に何を足したら、10になるかを導き出して、それを3から引く。

そして、残りの数を、10に足す。

そういうプロセスを踏むわけです。

実際に子どもたちが学ぶ際には、テキストにさくらんぼが描かれてあって、そのさくらんぼにふたつの数字を入れ込んで、答えを導き出していくんですね。

子ども向けに説明したビデオがこちらです。

算数をまったく知らない子どもには、かえってこのやり方のほうがわかりやすい、と言われれば、なるほどそうかもしれないな、と納得するところもあります。

さくらんぼ計算、批判のワケ

なぜ、さくらんぼ計算に批判が起こっているかというと、簡単な問題を解くのに手間がかかってしまうことがあるからなんですね。

「必ずさくらんぼ計算を使って解きなさい」と強要されると、自分の一番やりやすい計算方法で問題を解きたいと思っている子どもたちはモヤモヤとした気持ちになるんですよね。

とくに、塾や親から、先に簡単な計算を教えられたりしている子どもは、今さら、さくらんぼ計算をしなさい、と言われても、その意味も、やり方もピンとこない。

そのまんまで、すっと解けるのに、なぜ?となって、よけいに混乱してしまうわけです。

そういう子どもの混乱を目の前で見ている親としては、自由にさせてあげたいのに、テキストやプリントがさくらんぼ計算を使うように「強要」されているように感じてしまいます。

算数が得意な子どもの気持ちになって考えると、答えにたどり着く道はひとつじゃないんだから、必要もないのに、余計なルールを入れないでよと言いたくもなります。

そして、「算数、嫌い!」と、まったくの逆効果になってしまう…。

頭の中で行われるプロセスを分解して、簡単に説明し、誰もがやさしく答えにたどりつけるように「改善」したはずが、思いもかけぬ混乱を生んでしまったというわけです。

批判の原因は世代間ギャップにもあり

さくらんぼ計算の批判のもうひとつの理由は、やはり世代間のギャップがあるように思われます。

今の親世代は、子どもの頃、学校でさくらんぼ計算を教わりませんでした。

そんなものを使わなくても、誰もが足し算や引き算を難なく解けたという、自負心、というと大げさですけど、一種の常識が頭にあるんですね。

そんなわけで、今の子どもたちの学習法を知った時に、「こんなことをしないと、足し算、引き算ができないのか!?」という疑問が浮かぶわけです。

この気持ち、親世代なら確かにわかりますよね。

ただ、この批判は、むやみにさくらんぼ計算を否定したいわけでなく、本当に子どものためになっているのかどうかを心配してのものなのです。

そんなものがなくても良かったはずなのに、なぜ「余計なもの」をわざわざこしらえて、あえて子どもの混乱を誘うのか、ということが、批判の根っこなのです。

子どもに、いったいどう教えればいいの?

いくら新しい教育法を批判したところ、学校や教師がそれを採用し、カリキュラムに組み込んでいるのであれば、ひとりだけ逆らっても仕方がありませんね。

今、現実問題として、算数に取り組んでいる子どものために何ができるのかが大事になります。

私が実際に子どもに接する際に気をつけてみて、効果を感じたのは、少なくとも解き方は統一するということです。

子どもも、今日は、さくらんぼ計算で、明日は、さくらんぼ無しで、なんてことになると、いよいよ頭が混乱してしまいます。

きちんとした数式の解き方を覚えさせるために、まずは、解き方を「さくらんぼ計算」ひとつに絞って教えることが大切なんだと思います。

そのためには、親が知らない、わからないからといって、むやみに疑問や批判を口にせず、これはこれで便利なもの、として、自ら理解をして、教えていくことです。

子どもは親の批判の態度を敏感に察知しますから、気をつけましょう。

まとめ

幼い子どもは、良くも悪くも、いろいろと吸収します。

小学生時代は、学びにおいても、とても大事な時期だし、だからこそ、親も真剣になって、あれこれ批判や議論が起きても仕方がないですよね。

議論が熟して、算数がわかりやすく深く学べる子が増えることを願います!

TOSS - Wikipedia
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