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八十八夜に新茶をお茶摘み?どんな関係があるの?

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5月に入れば、すぐに八十八夜。

かすり木綿に赤い襷(たすき)の女性がお茶摘みをする姿は、初夏の風物詩になっていますね。

でも、八十八夜って、一体なに? 八十八夜の新茶って、特別な意味があるの?

八十八夜と新茶、お茶摘みの関係を、わかりやすくご紹介します。

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八十八夜って、なに?

中国由来の暦、二十四節気。

そのひとつ、立春から数えて八十八日目にあたるのが、「八十八夜」です。

年によって、多少前後するのですが、2018年は5月2日、2019年も5月2日が八十八夜となります。

もとにしているのは二十四節気ですが、実は、八十八夜は「雑節」という、日本独自の暦の言葉です。

「雑節」は庶民の生活や農作業の流れに沿った暦で、その中のひとつが、八十八夜。

立夏まであと数日、というこの日は、夏に向けての農作業をスタートする、目安の日なのです。

種まきをしたり、苗代のもみまきをしたり、そしてお茶摘みをしたり…。

お茶摘みも、夏に向けて始める、農作業のひとつなのです。

八十八夜の新茶には、特別な意味がある?

「八十八夜」という言葉には、末広がりの「八」が二つも重なっています。

しかも、「八」「十」「八」を組み合わせると、「米」という字になります。

お米の豊作や豊かさを連想させるのが「八十八夜」。

このことから、八十八夜は、とても縁起の良い日と言われています。

そして、八十八夜の行事食は、この日に摘んだ新茶。

「八十八夜の新茶は、不老長寿の縁起物」と言われ、昔からこの日に摘んだ新茶を、特別なものとしていただく風習が残っています。

なぜ、新茶が八十八夜の行事食に? 4つの理由

行事食とは、季節の節目や年中行事などに合わせた食事のこと。

「だからこの時期に、これを食べるんだね。」と、理にかなっている食べ物が多いです。

では、八十八夜の新茶にはどんな理由があるのでしょう?

理由1 テアニンが豊富

美味しいお茶を飲んだ時、ふわっと感じるまろやかな甘み。

それは茶葉に含まれるアミノ酸の一種、「テアニン」です。

この「テアニン」の甘みには、ホッと心を落ち着かせる効果があり、お茶を飲むと、リラックス時に出る脳波、α波が盛んになるとの実験結果もあります。

ただ、この「テアニン」、太陽にあたると渋み成分の「カテキン」に変わってしまいます。

なので、まだそれほど日にさらされていない新茶には、当然「テアニン」が豊富。

お茶の甘みとリラックス効果、その両方を新茶からいただくことができるのです。

理由2 柔らかなカフェイン

美味しいお茶のもう一つの特徴、それはほのかな苦みです。

ほどよい苦味は、お茶の味に奥行きを与えてくれます。

この苦みは、お茶に含まれる「カフェイン」です。

コーヒーでおなじみの、軽い興奮作用で眠気を払ってくれる「カフェイン」。

これもまた、あまり太陽にあたらない新茶に多く含まれるのですが、先ほどの甘み成分「テアニン」が、この「カフェイン」をちょうどいい具合に抑制してくれるのですよね。

理由3 ほどよい甘み

そして、最後に渋みのもと、「タンニン」

独特の渋みも、美味しいお茶には必要な脇役です。

ただ、「タンニン」は太陽にあたればあたるほど、渋みが増してゆく物質なので、渋みが主役級になると…

ちょっといただけないものになってしまいますね。

だから、あまり日にさらされていない新茶では、ほどよい渋み「タンニン」が名脇役となってくれるのです。

理由4 カテキンが豊富

新茶には、ビタミンCや各種ミネラル、フッ素、抗菌作用で知られている「カテキン」も豊富です。

蒸し暑い夏がやってくる前に、新茶を飲んで体を整えておく、そんな意味が八十八夜の行事食にはあるのですね。

お茶の味を左右する、「テアニン」、「カフェイン」、「タンニン」、この三つが、新茶では素晴らしいバランスで含まれいる。

さらに、栄養効果が高い「カテキン」も多いことがわかります。

昔の人のさりげない知恵、素晴らしいですね~

おいしいお茶の淹れ方って?

せっかくの美味しい新茶。

八十八夜には、いつもより心をこめて、上手にお茶を淹れたいですね。

ポイントは、そそぐお湯の温度。

沸騰した熱いものを、と思いがちですが、少し低めのお湯の方が、新茶の良い味を引き出すことができます。

甘み成分の「テアニン」、これはどんなお湯にでも溶けやすい、うま味のもとです。

苦み成分の「カフェイン」、こちらは熱湯に溶ける性質を持っています。

だから、テアニンを生かし、カフェインを抑え気味にするために、低めの温度のお湯が良いのです。

でも、温度計などで、厳密に測る必要はありません。

沸騰したお湯を、まずはお湯呑みへ。

そして、お湯呑みから、すぐに茶葉の入った急須へ。

これで、新茶にぴったりのお湯の温度(70~80度)にすることができます。

急須に入れる茶葉は、1人あたりティースプーン2杯くらい。

湯呑みから急須へお湯を注いだら、そのまま、そっと40秒

その後、軽く急須を2,3回まわして茶葉を開かせ、最後の一滴まで注ぎきります。

いくつかの湯呑みに注ぐ時は、少しずつ均等に。

そうすると、ムラなく淹れることができます。

八十八夜には、とっておきの急須とお湯呑みで、丁寧に新茶を淹れてみるのも良いですね。

八十八夜と新茶についてのまとめ

二十四節気の立春から数えて、八十八日目にあたるのが「八十八夜」。

八十八夜はとても縁起の良い日とされ、この日に摘んだ新茶は「不老長寿の縁起物」と言われ、八十八夜の行事食となっています。

新茶に含まれるバランスの良い成分からも、この時期に新茶を飲むのは理にかなっているんですね!

新茶を美味しく淹れるコツを身につけて、夏に備えて、強い身体を美味しく作りましょう~

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