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「蜘蛛の糸」あらすじと読書感想文のための必須ポイントまとめ(芥川龍之介)

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「蜘蛛の糸」を読んでみたことはあるでしょうか?

芥川龍之介というと、あの「芥川賞」の名称の元となった作家ですから、難しくてとっつきにくいイメージを持たれているかもしれません。

でも『蜘蛛の糸」は短いお話で、文章も読みやすいので、すぐにあらすじを把握することもできますし、読書感想文にはもってこいの題材なんです。

それに、お話は短くても、とても味があって、想像が広がるお話なんですよね。

読書感想文用に、いくつか重要なポイントもお伝えしますので、参考にしてみてくださいね!

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30秒で分かる!!「蜘蛛の糸」の簡単なあらすじ

『蜘蛛の糸』は、地獄にいる罪人のカンダタとお釈迦様が垂らしてくれた蜘蛛の糸をめぐるお話です。
蜘蛛の糸を登って、地獄から抜け出せるのではないかと思うカンダタですが、他の罪人も同じく蜘蛛の糸を登ってきていることに気づきます。
それに対して「下りろ、おりろ」と喚いた途端、蜘蛛の糸は切れてしまい、カンダタは元いた地獄に落ちてしまいます。

もう少し詳しいあらすじ

「蜘蛛の糸」は短いお話ですが、今回は、前半、中盤、後半に分けてお話を紹介したいと思います。

前半~お釈迦様の思い 極楽への糸~

物語は、お釈迦様が極楽を散歩しているところから始まります。

お釈迦様が蓮の花が咲く池をのぞき込むと、そこには、カンダタという元大泥棒の姿があることに気づきます。

お釈迦様がいた極楽の池の下には、ちょうど地獄があってカンダタは地獄にいるという訳です。

カンダタは、生前は殺人や放火もしたので、地獄に落とされたんですね。

そんなカンダタですが、生前に一つだけ良いことをしていました。

それは、小さな蜘蛛を殺すのを「いくら何でも可哀そうだ」と思い助けたということです。

お釈迦様は、カンダタが蜘蛛を助けたのを思い出し、出来ることなら、地獄から救ってやろうと思います。

そして、蓮の池から地獄に向かって蜘蛛の糸を垂らしたのです。

中盤~カンダタ、地獄からの脱出~

場面は地獄に変わります。

カンダタは他の罪人と同じように血の池地獄で苦しんでいました。

何年も地獄で苦しんでいるので、声を上げる気力もなくため息しかでない状況です。

そんなどん底の状況ですが、カンダタは、細い銀色の蜘蛛の糸が空から垂れてくるのに気づきます。

カンダタは、地獄から抜け出したい、ひょっとしたら、極楽へ行けるかも、と思い蜘蛛の糸を登り始めます。

登っても登っても、先は見えませんが、確かに地獄は遠ざかっていき、カンダタは数年ぶりに笑顔になるほど喜びます。

後半~衝撃の結末!!カンダタの最後~

順調に蜘蛛の糸を登っていたカンダタですが、あることに気づきます。

なんと、大勢の罪人たちが自分と同じように蜘蛛の糸を登ってきているのです。

カンダタは、驚き、焦ります。

何といっても、とても細い糸ですから、自分一人でも切れそうなのに、大勢が登ったら切れないわけがないと思ったのです。

そうなれば、自分も一緒に地獄へ逆戻りです。

カンダタは言います。

「この蜘蛛の糸はおれのものだぞ。下りろ、下りろ」

その途端、蜘蛛の糸は切れて、当然カンダタは地獄の底に落ちてしまいました。

お釈迦様は、一部始終を見ていたのですが、カンダタが血の池の底へ沈んでいくのを見て悲しそうな顔をされて、また散歩に戻るのでした。

読書感想文のための重要ポイント

「蜘蛛の糸」は短いお話なので、サラッと読んでしまうと感想に困ってしまうかもしれません。

ここでは、「蜘蛛の糸」の読書感想文を書くときに注目するポイントを紹介していきます。

紹介するポイントについて、あなたの感じた事、考えたことを書いていけば、それが立派な読書感想文となりますよ。

なぜ、カンダタは助からなかったのか?

なぜ、カンダタは地獄から極楽へ行けなかったのでしょうか?

「そりゃ、自分勝手だから罰が当たったんでしょ」と思われた方、それはおそらく正解です。

本文中にもカンダタの無慈悲さが原因と書いてあります。

カンダタが他の罪人のことも大切にできて、皆で助かろうと思えば、きっと極楽へ行けたのかもしれませんね。

しかし、ここで思い出してほしいのは、蜘蛛の糸がカンダタの前に現れた理由です。

そう、カンダタが小さな蜘蛛を助けたのが理由で、お釈迦様が蜘蛛の糸を垂らしたのです。

そこで、新たな疑問です。

なぜ、小さな蜘蛛を助けたカンダタは、同じ人間である他の罪人たちを助けようとしなかったのか?

ちょっと分かりにくいでしょうか?

もっと言えば、なぜ蜘蛛には優しくできたのに、罪人には優しくできなかったのか? その違いはどこからくるのか?

ちょっと、考えてみてくださいね。

ここからは、私の意見になってしまうのですが、この違いは、その時に本人が置かれている状況で説明できると思います。

自分が追い込まれたときに、人に優しくするのは難しいことですよね。

そんな経験が実際にあれば、そのことを書けば、感想文の奥行きもグッと深まります。

実際の経験がなくても

「とても疲れているときに電車の席を譲れるかな」

「学校に遅れそうな時に、道を聞かれたら丁寧に対応できるかな」

と、身近な例を想像して、その時に自分がどんな行動をするかを書いてみても良いですね。

なぜお釈迦様は蜘蛛の糸を垂らしたのか?

お釈迦様は、カンダタが助かればよいなと思い、蜘蛛の糸を垂らすのですが、なぜ、蜘蛛の糸だったのでしょうか?

本当にカンダタを救いたいのであれば、もっと他に方法があったようにも思いますよね。

お釈迦様は、何を期待して蜘蛛の糸を垂らしたと思いますか?

まさに「神のみぞ知る」ですが、考えてみると面白いですよ。

また、お釈迦様に対してあなたは、どういう感想を持ちましたか?

意地悪と思ったでしょうか。

お釈迦様も思い通りにならないことがあるんだな、と思ったかもしれませんね。

その感想も自由に書いてみてください。

それが、あなたしか書けない感想文になりますよ。

まとめ

「蜘蛛の糸」はシンプルなお話なので、詳しい状況については、書かれていません。

カンダタの気持ちや、お釈迦様の思いも、比較的あっさりと書かれています。

それは、読んだ人が想像できる余地があるということだと思います。

何を感じても間違いではありませんし、こう読むべき、というのもありません。

今回紹介したポイントもあくまで補助というつもりで、あなたが考えたこと、感じた事を大切にしてくださいね。 

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