• このエントリーをはてなブックマークに追加

半夏生の意味と由来。たこを食べるのはなぜ?

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

梅雨に入る頃になると、半夏生(はんげしょう)という言葉をちらほら聞きますよね。

雑節の一つで、夏至から11日目にあたる日。7月2日頃にあたります。

半夏生、という言葉の意味や由来って何なのでしょう?

そして、半夏生になるとタコを食べる習慣があるってホント? それはなぜ?

いろいろと調べてみました!

スポンサーリンク

半夏生の時期、意味と由来

まずは、半夏生の時期、意味と由来についてお話しましょう。

半夏生の時期

半夏生は毎年7月2日頃にあたります。

このころに降る雨を「半夏雨」(はんげあめ)や「半夏水」(はんげみず)と言います。

この雨は大雨になることが多々有ります。

夏至を11日過ぎた日で、じりじりと暑さが顔を見せ始める時期なので、「夏が半分ほど顔を覗かせる」=「半夏生ず」と覚えると、頭に残りやすいと思います。

厳密にいうと、太陽中心の視黄経が100°となる瞬間を含む日と定義されています。

ですから年によって日が変わるんですね。

半夏生の意味

半夏生は、雑節にあたります。雑節とは24節気以外の、季節の移り変わりを示す名称です。

節分や彼岸、土用などと同じ扱いですね。

旧暦では、半夏生の頃に梅雨が明け、田んぼには、カラスビシャク(サトイモ科の多年草)が生えます。

このカラスビシャクが生える頃を目安にして、農家さんは田植えを終えていたことから、半夏生の日は、田植え終了の祝い日としての意味合いで、とらえられていたそうです。

「チュウ(夏至)ははずせ、ハンゲ(半夏生)は待つな」ということわざがあって、田植えは夏至を過ぎ、半夏生に入るまでの11日間に行うんですね。

半夏生の日の天気で、稲作の豊凶を占ったりもするし、農家さんには大切な雑節でした。

半夏生の由来

では、なぜ、「半夏生」という名前なのでしょうか?

前記したように、7月頃には「カラスビシャク」という薬草が生えて、時期を知らせる合図となるわけですが、この薬草、漢名を「半夏」というのです。

このことから、この日が「半夏生」と名付けられたというわけです。

カラスビシャク(烏柄杓)の球根からとった漢方薬もは、健胃や制吐に有効だとか。

そしてもう一つ、雑節の半夏生の頃に咲く花があります。

それが、そのものズバリ、半夏生、という植物。

葉っぱが緑と白のツートーンで、これはかなり珍しいです。

見た目がどことなく可愛らしいですね。

この葉っぱは、半分白くなっていて、まるで化粧をしている様に見えますので、“半化粧”と呼ばれたとか…

なんだかこの辺になると、ダジャレみたいで、言い伝えも真偽のほどがわからなくなってきますね。

片側だけ白いので、別名、「片白草」とも呼ばれているとか。

半夏生にたこを食べるのはなぜ?

半夏生には、タコを食べるという風習がありますが、この風習は、主に関西地方で行われています。

私も実家が大阪なので、昔はよくタコの酢の物などを、美味しくいただいていました。

大阪はたこ焼きが名物でもありますし、季節を問わずタコにはお世話になっています。

元々は、田植えを行う農家さんが、田んぼに植えた稲の苗が、タコの強靭な足の様に大地にしっかりと根付いてくれることを祈って、タコを食べたことから始まったと言われています。

神様にタコを捧げたりもしていたそうです。

栄養的に言えば、タコにはコレステロール値を下げる働きがある「タウリン」や、脂質・糖質の代謝に優れた「ビタミンB2」が大変豊富に含まれています。

農家の人たちは、夏の暑い時期にタコを食べると、元気になれるということを、長年の知恵で知っていたのかもしれませんね。

参考動画

半夏生 タコを食べる日です 加古川水産(株)
「半夏生」 農家さんにとって大事な節目の日で、この日までに「畑仕事を終える」「水稲の田植えを終える」目安です。 関西では豊作を願ってタコの足のように、作物がしっかりと大地に根を張ることを祈願する、という意味が込められています。 タコには、アミノ酸の一種、タウリンが豊富に含まれています。蒸し暑さが強まり、疲労が増し...

その他の行事食に、鯖やうどん

福井県では、なんと半夏生に鯖を食べるそうです。

家族で、一人一匹ずつを食べる風習があるとのこと。かなりのボリュームですね。

江戸時代に福井に土地を構える大野藩主が、田植えで疲れた農民に、栄養補給を兼ねて鯖を食べるように令書を出したのだそうです。

それを知った魚屋が、半夏生の頃に焼き鯖を売り出したんですね。

鯖の旬の時期は秋ですが、現在でも半夏生の日に焼き鯖を食べるのには、こういった経緯があるわけです。

他にも、香川県では小麦の収穫を祝って、うどんを食べたり、奈良県では、きな粉餅を食べたりと、地域によってそれぞれの行事食は存在します。

季節それぞれの風物詩として、地域で親しまれている、日本らしい習慣です。

まとめ

半夏生についてまとめます。

1.半夏生は7月2日頃にあたる。半夏雨は大雨になりやすい。

2.半夏生は雑節である。この頃までに、農家さんは田植えを終える。

3.カラスビシャクという薬草が、半夏生の由来。

4.豊作を願ってタコを食べた名残が、現在まである。

5.半夏生の行事食は、地域により異なる。

以上となります。何気無く過ごしがちな半夏生にも、由来や行事食があることがわかりましたね。

新たに迎える半夏生の日も、より良く過ごしたいものです。

スポンサーリンク
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
スポンサーリンク