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『走れメロス』あらすじと読書感想文のための必須ポイントまとめ(太宰治)

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太宰治が書いた『走れメロス』。

1940年に発表されてから、多くの映画や朗読劇となり、70年以上たった今でも学校の国語の教科書で扱われることの多い作品です。

それだけ読まれ続けるには、何か理由があるはずですよね。

今回、私もその理由が気になって読み返してみました。

そこで、大人になって改めて『走れメロス』を読み返した私が、物語のあらすじをご紹介します!

『走れメロス』の物語自体は短くて、すぐに読み終わるのですが、ポイントになる部分がたくさんあるので、読書感想文のテーマとしては最適なお話なんです。

読書感想文を書くときのポイントもお伝えしますので、是非読んでみてくださいね。

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30秒で分かる!! 太宰治『走れメロス』の簡単なあらすじ

主人公のメロスは、悪い王様に捕まりますが、親友のセリヌンティウスを人質にすることで、妹の結婚式に出るための時間をもらいます。

妹の結婚式も終わり、約束を守るためセリヌンティウスの元へ向かうメロスに様々な問題が起こります。

多くの試練を乗り越えて、メロスはセリヌンティウスが処刑される前に戻ることができました。

メロスとセリヌンティウスの友情に感動した王様は、心を入れ替えるのでした。

もう少し詳しいあらすじ

『走れメロス』はメロスの視点から描かれるお話で、場面ごとにメロスの心の動きがはっきりと描かれています。

ここでは、前半、中盤、後半に分けて、もう少し詳しくお話の内容を紹介しています。

前半~メロス激怒! 物語はここから走り出す~

メロスは妹の結婚式の準備のため、シラクスという町にやってきました。

町の老人から、王様が人を信じられなくなって人をたくさん殺している、という話を聞き、メロスは激怒します。

怒ったメロスは、王様のことを「生かしておけぬ」と思い、そのままお城に入っていってしまいます。

すぐに捕まったメロスは、殺される覚悟はあるが、妹の結婚式に出たいから三日間の時間が欲しいと王様に伝えます。

三日後の日没までには必ず戻ることを主張するメロスは、親友のセリヌンティウスを人質として差し出します。

セリヌンティウスに事情を話したメロスは、妹の結婚式を挙げるため、故郷の村に向かって走り始めるのでした。

中盤~絶対絶命!? メロスを待ち受ける試練~

村に戻ったメロスは、結婚式の段取りを整え、無事、妹の結婚式を挙げることができました。

結婚式は準備も含めて二日間かかりましたが、一時的に王様との約束を忘れるほど良い結婚式となり、メロスもとても満足します。

三日目にメロスはシラクスの町に向かって戻り始めます。

戻る途中、メロスの前には大雨で橋が流された川、命を狙ってくる山賊を突破したメロスでしたが、暑さと疲労で倒れてしまいます。

疲れ果てたメロスは思います。「もうどうでもいい、正義だの、信実だの、愛だのくだらない」と。

後半~セリヌンティウスとの再会、そしてハッピーエンド~

諦めかけたメロスですが、近くにあった泉の水を飲むと体力と気力が回復してきます。

元気になったメロスは「愛と誠の力を、今こそ知らせてやるがよい」という気持ちで走り続けます。

約束の日没ギリギリで、メロスはセリヌンティウスの元にたどり着くことができます。

メロスとセリヌンティウスは、お互いが相手のことを諦めたかけたこと、疑ってしまったことを謝り、許し合います。

メロスとセリヌンティウスのやり取りを見ていた王様は、「信実とは、決して空虚な妄想ではなかった」と言い、それを聞いた群衆も歓声を上げるのでした。

読書感想文のための重要ポイント

私が中学生の時、この話を読んだ感想は、「一体この話はどういう話なんだろう?」でした。

『走れメロス』は「友情」や「信頼」をテーマとした作品として紹介されることが多いのですが、私は友情に感動するというより、納得しにくいという印象を強く感じたのを覚えています。

でも、大人になって読み返してみると、昔とは違った感想を持ちましたので、そのポイントをご紹介します。

読書感想文を書くときは、このポイントに注目してもらうと書きやすいかなと思います。

メロスは英雄か?ただのうっかり者か?

物語の主人公、メロスはどんな人だと思いますか?

ここで、どういう感想を持つかで感想文の方向性は大きく変わってきます。

まず一つあるのは、メロスが自分が殺されると分かっていても、親友のために行動する点に注目した見方です。

自分の持つ正義感を曲げず、最終的にセリヌンティウスを助けることができたメロスは、さすが主人公という感じですよね。

もう一つの見方は、メロスの行き当たりばったりな言動に注目したものです。

妹の結婚式の準備に行った町で王様に文句を言い、親友を人質にして結婚式に向かい、町に戻る途中でも疲れて諦めそうになるなどの行動は、「良いのか、それで?」と思わせるものです。

どちらの見方をするかで、物語の印象はガラッと変わってきます。

もちろん、感想文は自分の感じたことを書いたものがベストです。

でも、できるなら両方の見方で書いてみたら良いと思います。

私は、最初この作品を読んだときは「メロスはなんて勝手なんだ」と思っていました。

そう思いながら、読み返してみると、メロスのダメな所ばかりが目につきました。

でも、メロスの持つ正義感や友達を大切にする気持ちに注目してみると、メロスの良いところもたくさん見えてきます。

『走れメロス』は、人が「自分もこうしたい!」と思うような、まっすぐな正義感や厚い友情、信頼関係が描かれています。

それと同じくらい「こんなことをして情けない」と思うような計画性のなさや心の弱さも出てきます。

メロスの持つ良い所も悪い所も両方考えてみてから最終的な感想を書くと、深くて面白い感想文になりますよ。

あなたはメロスになれますか?

メロスはセリヌンティウスのために命をかけて走るわけですが、自分ならできるでしょうか?

または、セリヌンティウスのように友達を信じることができるでしょうか?

このお話のように、命をかける状況は日常生活ではありません。

でも、友達のために苦労して何かしてあげたことがあれば、そのことを書いてみてください。

それとは逆に友達から何かしてもらったことがあれば、その時どう感じたかを書いてみると良いですね。

「命をかけて相手のために行動する」と考えると大変ですが、「友達を大切にする」と考えるとイメージしやすいかなと思います。

こんな友達がいて良かった、という経験でも、こんな友達がいてくれたらな、という想像でも『走れメロス』にはふさわしい内容だと思います。

まとめ

『走れメロス』は、人の感情や思いがつめこまれた作品です。

実際のお話の中には、ここでお伝えした内容以外でも、メロスのダメなところも良い所もたくさんあるので、本音を言えば何度でも読み返してほしい物語です。

この作品は、読む人によって、お話の印象が変わるので、「正しい感想」というのは無いと思います。

今回、お話のポイントをご紹介しましたが、「メロスのことをどう思うか?」「友達のことを信じられるか?」というテーマの答えは人それぞれです。

自分の思ったことを文章にするのは難しいかもしれません。

でも、どんな感想でも自由に書いてみるのが読書感想完成への近道なので、自分の感想を大切にしてくださいね。

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