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『カラフル』あらすじと読書感想文のための必須ポイントまとめ(森絵都)

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森絵都の『カラフル』。

199年に発表されてヒットした小説ですが、その後、2000年には映画化され、2010年には、劇場アニメにもなって、その世界観が、たくさんの人を惹きつけるんだな、って証明している感じですね。

とってもシンプルなタイトルなので、タイトルだけでは内容が想像しにくいのですが、ボクも大好きで、何度か読み直しているファンタジー小説なんです。

森絵都は、直木賞も受賞している実力派

もともとが児童文学出身の作家だからか、子供を主人公にしたストーリーは、リアルそのもので、なんだか読みながら、子供時代に戻っちゃうんですよね。

今回は、そんな『カラフル』のあらすじを紹介します。

この本は、学校の読書感想文の題材としても最適なんですよ。

『カラフル』を題材に書こうと思っている方向けに、主なあらすじと、読書感想文のポイントを紹介するので、参考にしてみてくださいね。

もちろん、ネタバレ、注意です(笑)。

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30秒で分かる!! 『カラフル』の簡単なあらすじ

主人公は、死んだはずの「ぼく」です。

「ぼく」が前世で犯した過ちにたいする再挑戦である「ホームステイ」をどう過ごすかを描いた物語です。

魂である「ぼく」は、自殺を図った中学生である小林真の体に入り込み、「ホームステイ」を開始します。

しかし、真の周囲の人たちについて知っていくうち、投げやりで無気力な生活を送るようになります。

そんな生活をしていた「ぼく」ですが、家族、学校の友達、そして初恋相手との交流を通して徐々に周りへの考え方が変わってきます。

真の魂を呼び戻して、家族に真を返してあげたいと思う「ぼく」は、必死に自分の前世での過ちを思い出そうとします。

最終的に「ぼく」は過去の過ちを思い出し、物語は終わりを迎えます。

もう少し詳しい『カラフル』のあらすじ

『カラフル』は、「ぼく」の成長を描いた物語とも言えます。

家族との交流を通して、「ぼく」は多くのことを感じ、知っていきます。

その心の動きから、物語を前半、中盤、終盤の3つのパートに分けて紹介していきます。

前半~「ホームステイの始まりと、最悪の一日

「ホームステイ」の始まり

死んだはずの「ぼく」は、天使のプラプラから「ホームステイ」に抽選で当選したと伝えられます。

「ホームステイ」とは、前世で過ちを犯した魂に与えられる再挑戦のチャンスのことです。

「ホームステイ」では、下界で一定期間、誰かの体を借りて過ごし、前世で犯した過ちを思い出すことを目的としています。

「ぼく」は、服薬自殺を図った中学生の少年「小林真」として過ごすことになりました。

真の家族と最悪の一日

小林真として生活する「ぼく」ですが、真の周囲の人たちのことを知っていくうちに、どんどん落ち込んできます。

というのも、プラプラから教えられた情報では、母親は不倫、父親は上司のクビを喜び、兄は意地悪ばかりを言うし、初恋の女の子は援助交際をしているというものだったからです。

おまけに真の背は低く、貧相な顔つきで、更には真は中学三年生で受験についても考えなければなりません。

様々な要因が重なって、「ぼく」は家族との関わりも避け、美術部員として絵を描く以外は、無気力な毎日を送るようになります。

自分でもどうしようもない気持ちを抱えた「ぼく」は母親と喧嘩をし、雨の中出かけていきます。

そこで、初恋の少女である桑原ひろかの援助交際の現場を見てしまいます。その後、深夜の公園で「ぼく」は不良グループに襲われるという最悪の一日を過ごしてしまいます。

中盤~ 本当の真と家族の誤解

本当の真

不良グループに襲われ、寝込んでいたところに同級生の佐野唱子が訪ねてきます。

唱子は、以前までと様子が変わった真のことを気にしていたのです。

唱子は、真のことを「透明で純粋な男の子」だったと言い、「ぼく」はその言葉に怒りを感じます。

「ぼく」は唱子に、真はどこにでもいる普通の男だったと言い返します。

結果として、唱子の夢を砕くことになったことに「ぼく」はどうするべきだったのかと自問自答しますが、結論は出ませんでした。

家族の思いと誤解

唱子の騒動がきっかけとなって、「ぼく」は母親から手紙をもらいます。

母親の思いが書かれた手紙ですが、「ぼく」はそれを読んでも納得できず、本当はもう真は死んでいるのだという思いから、いらだちを募らせます。

「ぼく」は学校に馴染んでいき、友達もできます。

友達と一緒に買い物に行ったり、勉強したりと学校生活が順調に進む中、「ぼく」は父親から釣りに一緒に行って、スケッチでもしないかと誘われます。

父親との会話で、今まで父親に対して誤解をしていたこと、それだけでなく、父親も母親のことを誤解していることに気づきます。

そして、意地悪ばかりを言う兄が自分のために今年の受験を諦めると決めていることを知ります。

ひろかへの気持ち

「ぼく」は、ひろかが美術室で「ぼく」の絵に絵の具をつけてダメにしようとしているところに出くわします。

そこでひろかの矛盾する思いからくる心の痛みを聞き、ひろかへの気持ちが変化していきます。

終盤~家族の愛情と過去の過ち

家族の愛情と過去の過ち

「ぼく」は、家族と学校の先生が協力して、美術科が充実している高校について調べてくれていることを知ります。

これまで不信感を持っていた父親、母親、そして兄が自分のことを考えていてくれたことを知り、「ぼく」は真が自殺しようとしたのは早まったことだと強く感じます。

家族の愛情を感じた「ぼく」は、真の魂を呼び戻して本物の真を家族に返してやりたいとプラプラに伝えます。

真の魂を戻すために、プラプラから出された条件は、24時間以内に前世での過ちを思い出すこと。

「ぼく」は必死に過去の過ちを思い出そうとします。

唱子との会話から、「ぼく」は前世での過ちが自殺であったこと、「ぼく」が真であったことを思い出します。

全てを思い出した「ぼく」は、再度、真として生き続けることができるようになりました。

感想文のポイント

『カラフル』は中学生が主役ということで、同時代を生きている人が読むと、より感情移入しやすいのではないかなと思います。

もちろん、大人でも感動するのは一緒でした。

ただ、いざ読書感想文を書くとなると「どう書こうかな?」と悩んでしまうこともありますよね。

そこで、ここでは、読書感想文を書くときのポイントを紹介します。

参考にしてみてくださいね。

1.なぜ「ホームステイ」は成功したのか?

物語の最後で、「ぼく」は小林真だったということが分かります(鋭い方なら、もっと前に気づいたかもしれませんね)。

そのことに気づけた「ぼく」は真として生きていけるようになったのですが、なぜ、「ホームステイ」は成功したのでしょうか?

自殺未遂の前後で、真の能力は変わっていません。

勉強はできないし、背も低く、顔もハンサムではありません。

同じように、絵が得意なのも変わりません。

自殺を考えるほど弱ってしまった真と、友達もできて家族の愛情にも気づけた「ぼく」は同一人物ですが、どこに違いがあると思いますか?

それは、真の記憶がない「ぼく」の気楽さかもしれません。

あるいは、思ったことをありのままに伝えたことが良い結果を生んだのかもしれません。

あなたは、どう思いますか?

また、どうしてその違いが生まれたと思いますか?

答えはありません。自分の思うまま、感じるままに、素直に書いてみましょう。

2.身近な人でも起こる誤解

物語の中では、それぞれの登場人物がお互いにたいしてイメージを持っていることが分かります。

それは、誤解であったり、美化された印象であったりと様々です。

あなたは、そういった誤解をどう感じましたか?

「家族なのに何で分かんないんだ」と感じたでしょうか。

「友達のことって本当にわかってるのかな」と思ったかもしれませんね。

自分が誰かに持っていた印象が実は違ったこと、自分は本当はそんな人間じゃないのに、こんなイメージを持たれていたという経験があれば、是非とも書いてみてください。

物語の内容ともつながるとても良い感想文になりますよ。

まとめ

森絵都の『カラフル』では、主人公の考え方や他の登場人物との関係が変化していきます。

その変化には、いくつものエピソードが影響しています。

ここでは、すべてのエピソードをご紹介できなかったので、興味を持ってくれた人は、ぜひ実際に本を手に取ってみてくださいね!

いろいろと考えさせられる題材です。

心を揺さぶられ、ストーリーに引き込まれながら、生きることについて、命について、たくさんのことを思わせる一冊です。

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