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厳島神社の鳥居は水中なのになぜ腐らない? 広島安芸の宮島の不思議

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御朱印集めが趣味の友達に誘われて、前の週末に、広島の厳島神社へ行ってきました。

厳島神社は通称・安芸の宮島、日本三景のひとつです。

大きな鳥居や雅な寝殿造りの社殿が、なんと海の中に建っていて、他では見たことのない美しい風景だったのですが、ふと、「これって、水中なのに腐らないのかな?」と、素朴な疑問がわいてきました。

安芸の宮島、考えてみれば本当に不思議ですよね。

この際なので、歴史や言われ、なぜ海の中にあるのかなど、いろいろと興味がわいてきたのでう調べてみました~!

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厳島神社の大鳥居って、どんなモノ?

厳島神社といえば、この鳥居を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。海の中に建つ、大きな真っ赤な鳥居。

この鳥居、高さは16.6メートル、柱間は10.9メートル。

鳥居上部の、屋根のようになっている部分の下は箱形の造りとなっていて、中には総重量7トンの玉石が詰められています。

この重みと、安定感のある6本の脚で、厳島神社の大鳥居は海に「立って」いるのですよね。

そう、埋められているのではなく、立っているだけです。

海底には、松材の杭を密に打ち込み、その上に石を並べて地盤を強化しているのですが、そこに鳥居はすっくと立っているのです。

厳島神社の鳥居の、柱と屋根が交差する部分には特殊なくさびが打たれていて、それが波による動きやひずみを自然と吸収する造りとなっているとか。

その技術と、詰められた石の重みだけで海の中に立っているのだから、厳島神社の大鳥居、本当にすごいですね!

厳島神社の大鳥居、腐らないのはなぜ?

木材が腐るには酸素が必要なので、完全に水没していると、逆に腐りにくくなるとか。

厳島神社の大鳥居も、そういうものなのだと最初は考えました。

水の中にあるからこそ、腐りにくいんだな、と。

でも、ちょっと待って。

海って潮の満ち引きがあるから、満潮時は水没しても、干潮時は鳥居の脚が、空気にさらされてしまいますよね。

大鳥居の主柱はクスノキの自然木で、腐食に強い素材だし、厳島神社の境内は、穏やかな瀬戸内海の遠浅の浜、それほどの大波に洗われることもないし…。

と、考えてみても、「まったく腐らない」ことはないのでは、と思ってしまいます。

そして、調べてみると、やっぱり大鳥居は腐ったり傷んだりするのだそうです。

実は、今の鳥居は平安時代から数えて八代目、明治8年(1875年)に再建されたもの。

以来、140年以上の間、大鳥居は根継(ねつぎ)と呼ばれる、釘などを使わない伝統技法で補修されているのです。

海に面しているため、台風の被害に遭うことも、また、戦国時代には「厳島の合戦」として戦場となったこともありました。

その都度、修理再建され、多くの人々の信仰心と伝統的な技術で、厳島神社の大鳥居は守られてきたのです。

有名な歴史上の人物としては、毛利元就や豊臣秀吉も厳島神社の庇護者でした。

現代では、次に再建する時には宮島産のクスノキを使えるようにと、地元の人たちによって植林もされているそうです。

水中なのに腐らない、という宮島の不思議は、傷みをきちんと修復する伝統的な技術と、人々の信仰心の賜物だったのですね。

厳島神社、どうしてわざわざ海に?

おだやかな瀬戸内海にあるとはいえ、維持管理がむずかしそうな厳島神社。

海に建つ神社は厳島にしかなく、「そこまでして、海に建てる特別な意味があるのかな?」と考えてしまいますね。

そこで、歴史についても、調べてみました。

今の厳島神社の基礎を築いたのは、平安時代後期、安芸の守としてこの地に赴任した平清盛です。

厳島神社に祀られている神様は、宗像三女神(市杵島姫命・田心姫命・瑞津姫命)。

海を守る神様なので、日宋貿易を推進した平清盛が、航路の安全を願って厳島神社を深く信仰したのもうなずけます。

厳島神社は島全体が御神体とされていたため、平清盛はこれを神聖視、神社を遠浅のおだやかな浜、御笠浜に建てたと言われています。

宗像三女神は航海の神でもあったため、まず船で大鳥居をくぐるのが、昔の正式な参拝方法でもあったようです。

また、神が降臨したとされる山、厳島の弥山を背面に、瀬戸内海を前面にして、平安時代の浄土信仰に基づく「極楽浄土」をあらわした境内だという説もあります。

なるほど、海に浮かぶ鳥居も、こうやって意味や由来、歴史をひもといてみると、また見方もずいぶんと変わってきますね。

まとめ

厳島神社を象徴する大鳥居は、海の中に埋まっているのではなく、詰められている玉石の重みと、揺れやひずみを自然と吸収する技術によって、自立しています。

水中なのに、なぜ大鳥居が腐らないのか不思議に思いましたが、実は今の鳥居は明治8年に再建された八代目。

腐らないわけではなく、こまめな点検と手入れ、伝統的な工法「根継」を施され、140年以上、海の中に立ち続けています。厳島神社の不思議は、伝統的な技術と人々の信仰心の賜物だったのです。

平安時代の後期、平清盛が海の神様、宗像三女神への信仰心から築いた、海に広がる厳島神社。

これからも、そのままの美しい風景を保ってほしいと願います。

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