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年末調整で勤労学生控除を受けるには? バイトかけ持ちの時の申請方法

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バイトを掛け持ちしている人は、税金の申告はどうすればいいのか、悩みますね。

年末調整なのか、確定申告なのか…こういう言葉を聞くだけで、頭が痛くなるかもしれません。

また、働いている学生にとって、勤労学生控除がからむと、なお難しく感じるものです。

でも、ひとつひとつを整理すると、そうややこしい話ではありません。

勤労学生控除を受けるための条件は?

バイトを掛け持ちしている場合はどうなるの?

その前に、まず税金の申告の仕組みについて、みてみましょう。

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税金の申告の仕組み

アルバイト・パートタイマー・正社員問わず、会社勤めの人は、毎月の給料から所得税が引かれています。

この仕組みを「源泉徴収」といいます。

ただし、税金の計算というのは1年間のトータルでするものですので、毎月の給料からは、大体の金額で計算されて所得税が引かれています。

すなわち、その月の給料の額を1年間もらい続けたと仮定して、現在の扶養家族等の状況で計算して、1カ月分の税金を算出しています。

そして実際に、1年間通算して税金を計算し、必要な控除も行い、多く払いすぎていた場合は返還、足りなかった場合は不足分の請求、という手続きを、年末調整ないし確定申告にて行います。

ですので、あまり毎月の給料の額に変動がなく、扶養家族の状況も1年を通して変わらなければ(あるいは増えれば)、税金がかえってくる場合が多いです。

しかし、毎月給料が大幅に変動したり、扶養家族が減ってしまったりしますと、1年間トータルすると源泉徴収の額だけでは税金が不足し、さらに納めなければいけなくなる場合もありえます。

年末調整とは

年末調整が行われるのは、1年間の最後に支払われる給料、つまり12月に支払われる給料からということになります。

その計算に間に合うように、勤め先から“給与所得者の扶養控除等(異動)申告書”といった用紙に記入し、税金控除に必要な書類も提出するようもとめられます。

そして、税金がかえってくる場合は、12月の給料と一緒に支払われますし、足りなかった場合は、12月の給料から引かれるわけです。

確定申告とは

確定申告は、毎年2月16日~3月15日に、前年分の税金の申告を行う手続きのことです。

税務署等の申告会場に出向くか、郵送、またはオンラインで行います。

この確定申告は、主に自営業の人がするものです。

アルバイト・パートも含めて、会社勤めの人は普通、年末調整で税金の確定をしていますので、確定申告をする必要はありません(例外もあります)。

ところが、アルバイト・パートの人も、この確定申告をしなければいけないこともあります。

それは、バイトを掛け持ちしている場合です。

なぜかといいますと、年末調整のための“給与所得者の扶養控除等(異動)申告書”は、どこか一か所の勤め先にしか、出せない決まりになっているからです。

それで、アルバイト・パートを掛け持ちしている場合、年末調整しなかった勤め先の分の収入は、確定申告をする必要があります。

あるいは、どのみち確定申告をするので、“給与所得者の扶養控除等(異動)申告書”はどの勤め先にも提出せず、全ての勤め先の収入をまとめて確定申告することもできます。

勤労学生控除とは

税金には様々な控除があります。

家族を扶養していたり、家をローンで購入したり、多額の医療費を支払ったり…といったことがあると、税金を支払うのは大変ですよね。

そういった場合、申告すれば、決められた率で税金を控えてもらえる、というわけです。

そのような控除のひとつに、「勤労学生控除」があります。

国税庁のホームページでは、この控除を受けられる人の条件について、次のように記載されています。

勤労学生とは、その年の12月31日の現況で、次の三つの要件の全てに当てはまる人です。

(1) 給与所得などの勤労による所得があること

(2) 合計所得金額が65万円以下で、しかも(1)の勤労に基づく所得以外の所得が10万円以下であること

例えば、給与所得だけの人の場合は、給与の収入金額が130万円以下であれば給与所得控除65万円を差し引くと所得金額が65万円以下となります。

(3) 特定の学校の学生、生徒であること

勤労学生控除 国税庁ホームページ

ようするに、働いている学生で、年間の総収入が130万円以下であれば、この控除が受けられる、ということです。

しかし、そもそも所得税がかかってくるのは年間103万円、住民税がかかってくるのは100万円(東京23区の場合)からですので、それ未満の収入であれば、この控除を受ける必要はないです。

ですので、勤労学生控除を受けるのは、学生アルバイトで、年間100万円以上、130万円以下の収入があった人、ということになります。

バイト掛け持ちしている人の手続き方法は?

アルバイト・パートの人は、会社勤めに含まれますので、税金の申告は年末調整をすればいいということでしたね。

しかし、年末調整のための“給与所得者の扶養控除等(異動)申告書”は1か所の勤め先にしか提出できない、ということでした。

そうすると、バイト掛け持ちしている場合、どのように手続きすればよいのでしょうか?

これもやはり方法は二つあります。

方法1

一番給料の多い勤め先に、“給与所得者の扶養控除等(異動)申告書”を提出し、その際に勤労学生控除の欄(用紙の真ん中より少し下、Cの欄)を記入します。

記入に関しての不明点があれば、勤め先の担当者に確認しましょう。

他の勤め先には、自分で確定申告をするので、“給与所得者の扶養控除等(異動)申告書”は提出しない、と伝えておきます。

そして、全ての勤め先の源泉徴収票をもって、翌年春に確定申告をします。

確定申告のときにも、勤労学生控除の欄を忘れず記入するようにしましょう(申告会場に出向けば、記入方法について、ていねいに教えてもらえます)。

方法2

全ての勤め先に、自分で確定申告をするので、“給与所得者の扶養控除等(異動)申告書”は提出しない、と伝えておきます。

そして、全ての勤め先の源泉徴収票をもって、翌年春に確定申告をし、その際に勤労学生控除を受けます。

注意しておきたいこと

全てのバイト先の収入を足しても年間100万円以下で、かつ所得税を給料から一度も天引きされていない場合、そもそも確定申告の必要はありません。

バイトの収入が合計して103万円を超えますと、勤労学生控除を受けても、親などの扶養親族に入れなくなります。

すると今まで親御さんなどが、あなたを税金申告のときに扶養家族に入れて税金の控除を受けていた場合、それができなくなり、親御さんの税金が上がりますので、気を付けて下さい。

まとめ

税金関係の話は、かたい言葉がたくさん出てきて、頭がこんがらがりますね。

今いちど整理しておきましょう。

年末調整とは、1年分の税金を、その年の最後に支払う給料から調整すること。主にサラリーマンやアルバイト・パートの人が該当する。

確定申告とは、1年分の収入を、翌年2月16日~3月15日の期間に申告し、税金を支払う又は還付を受ける手続きのこと。主に自営業の人が行うが、バイト掛け持ちの人も行う。

勤労学生控除とは、学生アルバイトで、年間100万円以上、130万円以下の収入があった人が受けられる税金の控除。

バイトを掛け持ちしている場合は、メインのバイト先の年末調整で勤労学生控除を受け、かつ他のバイト先の収入も確定申告し勤労学生控除を受ける。

または、全ての勤め先の収入を確定申告し、勤労学生控除を受ける。

なかなか難しいことも多いかもしれませんが、やっていく内に理解できますよ。

税務署さんは細かくいろいろと教えてくれる親切な場所ですので、わからなくなったら、聞きに行くことです。

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