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関西の夏の風物詩 地蔵盆って何? お供え? 歴史や由来を調べてみた

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「地蔵盆って知ってる?」と聞いて、「地蔵本? そんな本ある??」と答えてしまう方は、ほぼ関西方面の方ではないですね(笑)。

主に京都を中心に滋賀や奈良、福井や岐阜でも見受けられるお祭り。

それが地蔵盆です。

とても意味が深くて、心がほっこりする良い夏の風物詩なんです。

今日は、知らない方のために、私の知ってることをまとめてみました。

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地蔵盆って何なの? 何する日?

町のお地蔵様をキレイに磨き、赤や朱色のお召し物をまとわせ、提灯が印象的な催しです。

僧侶の読経から始まり、数珠をみんなでグルグル回す数珠繰り。

子供が各家庭からお菓子をもらって歩くお接待。

ショーや屋台も軒を連ね、流しそうめんや福引、ゲーム…と子供が喜ぶものばかりです。

子供が生まれた時は提灯に名前を入れます。

結婚した時には地蔵盆でその提灯は供養します。

子供も大人も、あたたかい思い出が作れるのが地蔵盆です。

なぜお地蔵様をモチーフにしているお祭りなの?

そもそもお地蔵様って、なんだかご存知ですか?

お地蔵様は菩薩です。

それもなんと修行中の身。

世の中の弱者を救う身近な菩薩なので、古来から庶民に親しまれた菩薩なのです。

「お地蔵様」という言葉はインドのサンスクリット語を訳したもので、大地と胎蔵を意味します。

「子供、または胎児の健やかな成長をどうかお守りください」

という意味も含まれています。

村をいつも守っていただいてありがとうの意味も込めて、そのお地蔵様を祀る地蔵盆。

今も子供のためのお祭りとして地域に愛されています。

ついでに「お盆」の語源も古代インドの言葉で「ウランボナ」という意味です。

こうしてみると、お盆も地蔵盆も日本の伝統文化と言えど、遠い異国からの外来文化なのだなあと改めて思いますね。

地蔵盆ってお盆にやるもの?

地蔵盆の時期は、昔は7月が主流だったのですが、近年は8月のお盆が過ぎた土日に行われる地域がほとんどです。

つまり子供にとって夏休みの最後の楽しみになります。

「地蔵盆までに夏休みの宿題終わらせなさい!」って親に言われる家が多いんでしょうね。

はい、うちはそのまんまの家でした(笑)。

しかし最近、政府の構想で、キッズウィークなるものが提案されています。

もし、今、討論されているように、夏休みの終わりが一週間縮められたりしたら、夏休みの最終日が地蔵盆と重なりますね。

なんか影響でるのかしら。

ちょっと気になったりしています。

地蔵盆のお供えは何をあげるの? のし書きは?

お供えに差し上げるもの

お供え物は、お接待、とも呼ばれます。

差し上げるのは、きなこ団子、餅、お米、お花、スイカ、バナナなどの果物、お母さん達の作るいもやかぼちゃの煮付け、戦後に子供の栄養と思われてきた落雁(らくがん)などです。

お供えしたものを帰りに食べることを「おさがり」と言い、ありがたくいただきます。

お寺さんがお賽銭からお菓子代を出して用意してくれることもあります。

なんて合理的。

私は某会社のお菓子が西日本限定になったのは、このお接待のせいも少なからずあるのではと勝手に思ってみたり。

けっこう配られてるんですよ、おやつのカール(笑)。

ちなみに最初にお話した「お接待」で思い出しましたが、私は九州の大分に住んでいたことがありまして、このお接待文化、ありました。

九州でも長崎や北九州の港町では、大分と同じく港の貿易がさかんな箇所は、関西から伝来してきたのかもしれません。

のし袋の選び方

では次にのし袋についてですが、お金を入れる袋はのしをつけたご祝儀袋でOKです。

お供え物にも付ける熨斗の柄は、蝶結びの赤と白の水引きを選びましょう。

熨斗の表書きは上部に

「御供養」

「御供」

「御尊前」

などです。

下部に

「世帯の子供の名前」

もしくは、

「世帯主の名前」

を書きます。

お金の場合、金額は1000円から3000円が相場のようです。

町内会費から賄われる場合もありますので、自治体に聞いてみましょう。

各県の地蔵盆

福井の地蔵盆

福井の地蔵盆は、化粧地蔵が見られます。

お地蔵様の顔に、水性の絵の具でお化粧を施す可愛らしい風習があります。

福井は街道が京都へと繋がっていて地蔵盆が伝えられていったと言われています。

岐阜の地蔵盆

岐阜の地蔵盆では、玄関先に「つくりもの」と呼ばれるものが並びます。

つくりものとは、その年の時事を反映させたものを、野菜や果物で作った飾り物です。

京都のほうでもその昔、糸で作った「糸人形」という飾り物がありましたから、少し似ていますね。

近年の地蔵盆の特徴とは?

レンタル地蔵

近年の地蔵盆はこれも時代だな~って思うんですが、まず1つ目。

これは仕方ない。

「レンタル地蔵」

土地の区画整理などで行き場の無くなったお地蔵様を、地蔵盆を開くために寺からお借りすることです。

お地蔵様だって出張する時代。

データによると、

「地蔵がもともと敷地にある」が3割、

「地蔵借りちゃうよ」が3割、

「無くてもやるよ」が3割だそうです。

結果、「あっても無くてもやっちゃうよ」ってことですね(笑)。

エコ地蔵盆

そして2つ目、

「エコ地蔵盆」

駄菓子が食品添加物満載で子供の体に悪い、ということで無添加のお菓子をママさんが用意したり(うわ~気~使う~)有機野菜の煮物が出てきたり、食事の際に使う食器などがゴミにならないような配慮をしたりするそうです。

良いことではあるなあと思いますが、昔の地蔵盆ファンとしてはさびしいような…。

まとめ

子ども時代の思い出がしみついているせいか、私にとっては、いくつになっても行きたい地蔵盆。

これを読んで、あー懐かしいーと思った人も、行ったこと無いけど風情あっていいなーって思った人も、地蔵、インスタ映えイイやん!(笑)て人も、ぜひ一度、地蔵盆に行って、日本の風物詩を堪能してくださいね。

お地蔵さまを見かけたら、いつも守ってくれてありがとう、って、素直な気持ちで感謝するのも、どうぞお忘れなく~。

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